今日の花の里その3

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2月3日()

朝起きたら家(萩市上田万)の外は一面真っ白です。昨夜からの雨が雪に変わったのです。

今日も作業は出来ないかなと思いながら現場に行ってみると雪はありません。

家は山の手にあり花の里は海の傍です。数キロしか離れていないのに驚きの違いです。

 

さて今日は節分です。明日から暦の上では春です。花の里にも春の芽吹きはあります。

里山1

先日もお知らせした梅ノ木の白い花が増え蕾も大きく膨らんでいます。満開になるのも近いでしょう。

 

昨日のホームページを見てS名人が心配して来てくれました。桜の苗が今日届くというのに

伐採も植え付けに使う土も準備できていません。苗は午後届く予定なので午前中は植え付けの土を用意しようということになりました。

名人の提案で土を採るのは私の考えていた坂下の林ではなく廃屋脇から採ることにしました。

廃屋脇にビニールハウスの残骸がありそこを畑として使っていた形跡があるのでそこの土は肥えているのではないかというのです。

シャベルで掘って見ると名人の言う通りいい土が出てきました。

まずはビニールハウスの骨組みの撤去です。二人で動かそうとしてもびくともしません。ユンボで吊り上げると骨組みを壊れてしまいます。

壊れていけないのは後ほど。そこでマルチカッターを取りに帰って作業再開です。

里山1

真っ二つに切断して移動させました。これを広場中央付近にもっていって脚を足しユンボの車庫に再利用するとの算段です。

里山1

植え付け用のいい土が今日は軽ダンプ4台分取れました。これで10本分の桜が植えられます。

午前の作業はここまでです。昼食後私は桜の苗が届くので家で待機です。

名人は野焼きを平行してやっていたので火が心配だと見張り番です。

 

午後3時過ぎに苗が届きました。待ちに待った瞬間です。

里山1 

これが桜の苗の梱包です。この中に20本の桜が入っています。この箱に100本入るそうです。

意外とコンパクトです。日本花の会から送ってもらいました。

日本花の会はブルドーザーのコマツが桜の名所を日本中に増やそうと立ち上げた団体です。

茨城県結城市に大規模な桜専門の農場を持ち常に約40種類の品種の苗を育てています。

公園などの植樹など大量発注にも対応しています。しかも一般の人にも市価の半額以下という安価で譲ってくれます。

実は私はこの花の会の指導を仰いで桜の育成を計画しています。

「舞姫」という品種もこの会の作り出した新品種です。

島根の花の里に桜を主に植えようと思ったのもこの会を知ってからです。

花木を植えようと思っても大量の仕入れが難題でした。他の苗木屋では同じ品種での数が揃いません。

しかもホームセンターなどで売られている値段と変わりません。苗の費用が馬鹿になりません。

花の会では在庫があれば予約なしで毎年各品種数百本という単位で売ってくれます。

私は最初100本と考えていましたが準備の遅れでやむなく今年は20本に抑えました。

また、この会の方に相談しているうちに島根県の益田市飯浦が桜を植えるのに適しているということがわかりました。

まず第一に桜を植えるのは11月から2月までが適しているということです。

桜は11月までに葉を落とし3月に葉が出るまで根が活性化しておらず水もさほど欲しからないので輸送や移植がし易いそうです。

益田市飯浦は日本海側ですが海の近くにあって雪がさほど積もらないので冬の作業に向いているのです。

それで寒波の中作業している訳です。しかも冬はやぶ蚊やあぶのような虫も蛇も出ません。

次の理由は鹿です。

桜の育苗には鹿は大敵です。大きくなるまでに花芽をすべて食べてしまうそうです。

鹿の出る地域はいくら桜を植えても全滅するそうです。益田市は中国地方にあって瀬戸内側と違ってなぜか鹿がいません。

いのしし、熊、サルが益田市には出ますが桜にはなんの害ももたらさないそうです。

第三は塩害と風です。

北陸から東北にかけて日本海側は冬は風が強く間垣や防風林がないと暮せません。

しかも風による砂嵐や浪の花のような塩害もあります。

益田市には海の傍に家が立っていても防風林は見かけません。鳥取のような砂丘もありません。それほど冬の海風は強くないということです。

以上が益田市の中でも飯浦が桜を植えるのに適していると思った理由です。

話が長くなりました。

里山1

梱包をあけるとおくるみに包まれておさまっています。

 

里山1

根はこんな感じで土もなくぬれた稲わらに包まれていました。毛根もそんなにありません。これでだいじょうぶなんですかねえ。

里山1

いくらこの時期に水を欲しがらないといっても限度があります。今夜一晩水に浸かってもらいます。

里山1

これで植え付けの材料は整いました。右からチッソ10リン酸10カリウム10の化成肥料、鶏糞入りの堆肥、苗、支柱、ビニールポットとそれ用の土です。

農業も花卉園芸も経験のない素人の私にとって花の会の指導や周辺の人が頼りです。

伐採や整地が整うまでポットに入ってお待ちいただきます。

件の名人ですが苗が届く前に急用が出来た明日の午後に大木の伐採にくると言い残しお帰りになりました。

明日もよろしくお願いします。

予約もあることですし出来れば明日は環境の整っている場所に何本か植えたいと思っています。


2月2日()

雨です。しかも結構強く降ります。予報は曇りだったのに残念です。

里山1

今日整地予定だった広場もこの通りぬかるんでいます。ところどころ水溜りも出来ています。

S名人に来てもらったのに作業中止です。この分だと土が乾くまで2、3日かかりそうです。予報によると明後日から雪マーク並んでいます。

明日苗が届くというのに予定が立ちません。とりあえず苗をポット植えにして天候の回復を待とうと」思っています。

今日は雨の中でも出来る伐採作業に変更します。

里山1

まだ植樹する周辺にはこんな大木が残っています。今日は準備不足なのでこの木はパスします。

里山1

苗を植える南側に立つこの木もいずれ切らなければなりません。チェーンソーの歯の部分、バーの長さは35センチですからこの木はゆうに50センチ以上はあろうかと思います。

35センチのバーのチェーンソーで60センチの木もいけると聞いているの大丈夫だと思います。しかし

切り倒すと確実に道を塞ぎます。切り倒すのに30分倒した後に道が通れるように刻んでしかも重過ぎて人の手では運べませんからユンボを使います。

ざっと考えてこの一本で2時間はかかる作業です。名人にはお帰りいただいたので私し一人での挑戦です。

どうしようかと考えているうちに雨がますます強くなりました。

車の中で雨がやむのを待ちましたが一向にやむ気配がないので断念して明日以降の準備にかかります。

植え付けに使う堆肥や化成肥料それに」とりあえず桜の苗に入っててもらうビニールのポットの買出しです。

 

今日はこれまでです。

 

 


2月1日()

今日は晴れ気温も7℃まで上がり作業がし易い陽気です。

さて、昨日ユンボを側溝に落としかけたトラブルの対応です。

里山1

朝一番でS名人がレスキューに来てくれました。名人の手にかかればわけもなくこの通り道に上がりました。

どのようにしたかというと

里山1

一旦、完全に道路から側溝の上に降りました。

その後ユンボで上がるための足場を木や土で固めたらユンボを方向転換できるようスペースを作ります。

そして道路に対して直角に向きを変えます。そのほうがユンボの登坂能力が一番発揮されます。

 

里山1

アスファルトにキャタピラがかかると180度向きを変え後ろ向きでアームで側溝のコンクリを突きユンボを道上に押し上げます。

この間わずか20分あっという間に解決です。

名人にかかればこんなことの解決は文字通り朝飯前です。そして今日は忙しいのでと言って去っていきました。敬礼!!

 

ユンボが元に戻れば溝掃除再開です。

里山1

順調に水が流れ始めました。これで水はけ問題解決です。

 

作業の合間に桜の苗につける番号札をつくりました。

里山1

材料はこれだけです。桜の枝を5ミリの厚さに輪切りにします。番号の型紙はカレンダーの数字をくり貫いて作りました。

里山1

費用をそれほどかけない割りにまずまずの出来です。

 

続いて桜の植え付けに使う土をとるためユンボを坂下の林に移動です。新たな挑戦です。

ユンボは急坂を登るのは強いのですが下りは不得意です。下手をすると坂下に向かってずり落ちで場合によると転倒してしまいます。

今度は最後まで気を抜かず頑張ります。

里山1

30度近い坂を下っています。前進しているように見えますが実はバックしています。

運転台を180度回転してアームを坂下方向に向け転倒防止のためバッケットを地面すれすれにします。

昨日の側溝と違ってすべり落ちれば崖下に転落です。ある意味命がけです。

里山1

ユンボの後ろ 実は前方です。排土板を地面につけ坂下にずり落ちないようにブレーキにします。

言わばエンジンブレーキのようなものです。

慎重に時間をかけ坂の下まで無事移動しました。時間をかけすぎました。この時点で午後五時を回ったので今日はここで作業終了です。

明日はまた名人が来て広場の整地をしてくれます。ユンボを坂上に上げてからの作業スタートです。

時間をかけて坂を下りたのはなんだったのか・・下る練習にはなりました。

 

 


 

1月31日()

今日も晴れました。昨日と違って風がありません。体感温度も違います。

2月3日に桜の苗が届きます。品種は「舞姫」です。花の里が島根県ということで森鴎外に因んだ品種を選びました。

八重咲きで染井吉野に遅れて咲きます。

2月4日以降の植え付け開始に向けて作業を急ぎます。

ところが問題が見つかりました。

 

里山1

側溝が泥や落ち葉で埋もれています。このせいで桜を植える場所に水分が滲み出ています。

桜は日当たりと水はけの良い場所を好みます。これでは桜が育ちません。

それで考えました溝に埋まった泥を掘って広場の根掘り穴に埋めれば一挙両得ではないかと。

早速ユンボで溝掘りに挑戦です。

里山1

ユンボのバケットは溝より幅が広いので溝に沿って斜めにバケットを入れます。側溝を破壊しないように慎重にやります。

 

里山1

上手くいきました。われながら上出来です。

調子に乗りすぎました。

事件発生!!?

里山1 

溝をさらいながらバックしていました。終わりまで後少しという所まできて油断しました。

右のキャタピラがアスファルトを踏み外してしまいました。

あせればあせるほど溝のほうへずり落ちていきます。

万事休すです。このままだとユンボが転倒してしまいます。

里山1 

ユンボのアームでのり面を押さえ突っ張っている様子です。

アームでユンボ自体を押し上げて木材や生木を差し込んでやっていましたがギブアップです。

暮れて闇に飲まれてしまいました。

M.Sさんが急遽暗い中、駆けつけてくれましたがやはり道の上には上がりません。

明日、例の名人がレスレスキューに来てくれるのを待ちます。

忙しい中申し訳ありません。名人頼みの私です。

教訓

最後まで気を抜くな!

 


 

 

1月30日()

休養明けの今日は晴れましたが冷たい風が吹き付けて気温もさほど上がりません。

身体も慣れず作業も遅々として進みません。

 

里山1

午前中は一昨日に雨のため中断した廃屋前の伐採と整理です。

廃屋は写真向こうから蔵、納屋、母屋の3棟からなっています。すべて白日の下に晒されました。

廃屋の中は荒れててまだ皆さんにお見せする状態ではありません。悪しからず。そのうち整理、清掃して公開します。

 

里山1

ここに入る道は林道と海側から入る2通りあります。林道は公道で比較的広く通り易いのですが

一方海側から入る道は私道で道の脇の木から枝が伸びてたり茨がせり出してたりしています。

私は毎日林道を通っていますが海側から来られるかたが増えてきたので車を傷つけないように道を整備しました。

そのときに便利なのが手斧と枝きり鋸です。私は非力なので小ぶりな鞘つきを用意しました。

これを腰に挿し枝や茨を切り整備しました。これも七つ道具の加えます。

 

里山1

午後からは広場の伐採した木の切り株の除去です。掘り起こしたらこんなに穴だらけになりました。

これでは桜が植えられませんのでどこからか土を持ってきて埋めなければなりません。

3時過ぎて冷たい風が一層強くなってきたの次の日の仕事に回しここで撤収です。

 

 


1月28日()

今日は朝から一日中雨でした。なかなか作業が予定通りに進みません。

 

里山1

雨の日は野焼きだと以前お伝えしましたが雨が強いと思い通りに燃えてくれません。やむなく途中で断念。

写真に写っているのM.Sさんで仕事の休みの毎日曜日に手伝ってくれます。ありがとうございます。

里山1

写真に登場するのはおじいさんばかりでこれでは花の里ではなく爺さんの里だと揶揄されていましたが

やっとうら若き女性の登場です。M.KさんとY.Oさんです。お弁当持って手伝いに来てくれました。

ご馳走さまでした。

お二人は桜の植樹の予約第一号でもあります。

里山1

これも写真に初登場の花咲じじいです。こんな格好で日々がんばっています。

 

今日も春を見つけました。

里山1

蕾が開いている梅もありました白梅です。廃屋の主はいなくても春を忘れず咲いています。

 

またまた発見です!!

里山1

廃屋の裏の崖下に白い花を付けた植物が群生しています。

里山1

崖を下りて近づいて見ると水仙でした。人知れず咲いていたんですね。

 

雨も強くなるし、チェーンソーもなぜか切れなくなるし今日は早めにあがります。

明日はチェーンソーをホームセンターにメンテに持っていかなければならないし、疲れも溜まってきているので

作業はお休みにします。

 

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